「WiMAXの受信状態が異様に悪い・・・」
モバイル回線の中でも最速とよばれるWiMAXを契約したにもかかわらず宅内での受信状態感度がイマイチ・・・そんな場合、「WiMAX2+回線が遅い」とか「購入したルーターに問題がある」と思われる方もいますが、じつはルーターの初期設定や単純に置き場所が悪かったというケースも多いんです。
まずは冷静に【もう嫌~っ!!】WiMAXが夜遅い、繋がらないとブチ切れそうなアナタに6つの原因と改善策を解説!!でご紹介した改善策を試してみてください。恐らく受信状態は改善できるはず。
しかしながら・・・
という場合、もしかするとアナタのお宅の「ガラス窓」に問題があるかもしれません。
本記事では、WiMAX2+(スマホの電波もふくむ)の受信状態が悪くしている原因かもしれないペアガラス、Low-E (遮熱高断熱) ガラスと電波の関係をご説明し、具体的な対策もご紹介します。
これからWiMAXご契約の方で自宅のペアガラスが心配・・・という方必見ですよ。
ペアガラス、Low-E (遮熱高断熱) ガラスとは!?
本記事をご覧の方の中にはもしかすると
「ペアガラス、Low-E (遮熱高断熱) ガラスって何? 普通の窓ガラスと違うの!?」
という方もいるかもしれないので、ここでは簡単にペアガラス、Low-E (遮熱高断熱) ガラスについて説明します。
ペアガラス、Low-E (遮熱高断熱) ガラスとは、窓から逃げる暖房熱の量を減らし、暖房効率を上げたり断熱効果アップを目的とした複層ガラスのこと。
2枚のガラスの間に空気層をつくることで1枚ガラスよりはるかに断熱効果が上がる仕組みです。
因みに単なる複層ガラスを一般的にペアガラス、2枚のガラス間にLow-E金属膜がサンドイッチされた冷暖房効率や紫外線カット効果も高いガラスをLow-E (遮熱高断熱) ガラスとよびます。
しかしながら!!
当ブログの調査の結果、残念ながらペアガラス、Low-E (遮熱高断熱) ガラスは
という具合にWiMAX2+の電波を反射していまい・・・
「ぐぬぬぬ・・・WiMAXが受信できない・・・!!」
という事実が判明しました。
次項ではじっさいに窓ガラスが原因でWiMAX電波が上手く受信できないと嘆かれているクチコミ情報をまとめてみたのでご覧ください。
ペアガラスでWiMAXが受信できない方々のクチコミ
ではじっさいに、ペアガラス、Low-E (遮熱高断熱) ガラスなど窓ガラスが原因でWiMAX2+を上手く受信できていない方々の声をご覧ください。
ペアガラス標準搭載の岩手だと屋内まで電波届かないのでwimax使いづらい
— アレクス (@bs37305) 2016年12月22日
実際近年新築された、鉄筋・鉄骨物件で全く電波が入らない建物を知ってます。窓ガラスが断熱構造だと、2.5Gクラスの電波も遮断する様です。
「あれ? こんなに出るんだ?」と思っていろいろ試してみたら、どうも「省エネガラス」を間にはさむと電波が急激に減衰するようです。
我が家の窓ガラスは Low-E (遮熱高断熱) ガラスというやつで、特殊金属膜コーティングによって赤外線と紫外線を軽減するという効果があるのですが、それが WiMAX 電波も遮断して (減衰させて) いるようです。
などガラスの種類によってWiMAX電波がまったく入らない方、急激に電波受信が減衰された方のクチコミ情報が多数みつかりました。
しかしながら、こういったネット回線のネガティブなクチコミ情報にはちょっぴり大袈裟に情報を盛っているケースも少なくなく、疑い深い管理人は・・・
と思ってさらにクチコミ情報を探したところ、かなり確信に迫る情報をゲットしてしまいました。
汗だくになるか通信エラーにイライラするかの二択になってしまうんだけど、
wimaxなんかのモバイルルーター使ってスプラトゥーンしてて通信エラーに頻繁になる人は、
ペアガラスや紫外線カットの窓サッシを開けておくとかなり電波が安定するのでおススメ— ゆじん (@ikuraco_) 2018年7月16日
そう、こちらのゆじん (@ikuraco_)さんはWiMAXでスプラトゥーンを行う際、ペアガラスや紫外線カットの窓を開けてプレイすることで受信状態を安定させているとのこと。
というわけで、ペアガラス、Low-E (遮熱高断熱) ガラスはWiMAXの受信状態を悪化させるのは紛れもなく事実といえるでしょう。
ガラスメーカーの電波受信に関する見解
ではこういった事態にたいし、ガラス製造・販売者側はどういった見解なのでしょうか?
気になったのでガラス業界の大手、AGC、YKK APなど建築用ガラス専門総合情報サイトを早速調べてみました。
ガラスと電波
ガラスと電波の関係を示す値として面抵抗値があります。面抵抗値とは幅と長さの等しい正方形表面の面間抵抗値で、単位はΩ/□(オーム・パー・スクエア)を用います。そしてこの数値が小さいほど電波を反射します。
各種板ガラスの面抵抗値を 表 3 に示しますが、フロート板ガラスやサンカットΣは電波反射が小さいため電波障害の影響は小さく、サンルックスやサンバランスは電波反射が大きいため電波障害の影響が大きいと考えられます。
出典 ガラスの電波特性
なんでも、電波をうまく受信できるかどうかは「面抵抗値(単位はΩ/□)」が大きく関係しているようで、この数値が低いガラスほど電波を反射して受信状態が悪化するそうです。
このように面抵抗値を考えると、高性能Low-Eペアガラスはもっとも電波反射が大きくWiMAXの電波を受信しにくいガラス窓といえるでしょう。
その他、ガラス販売元の「よくあるお問い合わせ」でも
Q:ガラスのせいで、携帯が通じなくなくなるの?携帯の電波は入りますか?
A:ガラスの種類によります。冬季の室内の保温効果や夏季の太陽熱の遮蔽効果が大きく、最近、省エネを目的とした建物に多く採用されるLow-Eペアガラス「サンバランス」「ペヤプラス」に用いる特殊金属膜は携帯電話に使用される電波(1〜2GHzの周波数)に対する反射性能を有するため、建物の全面に使用すると電波障害(TVの二重像のようなゴースト映像、携帯電話の通じにくさ等)がおきる可能性があります。
Q:Low-E複層ガラスを設置したことによって携帯電話の受信に障害が生じることはありますか?
A:Low-E複層ガラスの特殊金属膜により、携帯電話やラジオなどの電波機器をご使用時、電波の受信に障害がでる場合があります。
特に、窓ガラス以外の外壁に電波を通しにくい断熱材や壁材などをご使用されている場合には注意が必要です。
と携帯電話やポケットWi-Fiの電波に障害がでる可能性があることがしっかり記載されていました。
ということでガラス販売元側の見解をまとめます。
ペアガラス・Low-EガラスでWiMAXの受信が不安な方の対策
WiMAXとペアガラス・Low-Eガラスは相性が悪いという事実が発覚し、もしかすると
「じゃ自宅がペアガラス・Low-Eガラスって人は光回線を引くほかないのか!?」
という方もおられるかと思うので、以下、当ブログが調べぬいたペアガラスのお宅にお住まいの方におすすめの3つ対策をご紹介します。
【対策1】TryWiMAXで最新端末をレンタル
WiMAXご契約の際、以下のサイトでピンポイントエリア診断を行うのは常識ですが、ペアガラス・Low-Eガラスのお宅にお住まいの方は、プラスアルファでTryWiMAXにて実機をレンタルしておきましょう。
以前にTryWiMAXについては【タダでWiMAXが試したい!!】エリアや速度、通信制限の実態が知りたいならWiMAX無料貸出がいいぞ!でもお伝えしたように、UQモバイルから最新端末をマックス2週間も無料でレンタルできます。
実機で自宅の窓ガラス付近で受信状態や通信速度を確認し、できればスピードテストを行い下り最大にくわえ上りのアップロード速度もチェックしておきましょう。しっかり速度が出ていること、アンテナが安定して立っていることを確認してから本契約をすれば安心ですよ!
※ちなみにレンタルしたからUQ WiMAXから契約しなければいけないわけでもなく、賢い人は返却後にGMOやBroad WiMAXから申し込んでいます。
【対策2】違約金なしで解約できるプロバイダを選んでおく
さらに慎重派のアナタ!!
そんな人は契約後、一定の期間は解約できるプロバイダから申し込んでおけば安心です。そもそもWiMAX回線にクーリング・オフという制度はありませんが、大手の人気プロバイダでは自社で独自に「違約金なしの解約期間」を設けています。
以下に解約可能期間をまとめたのでご覧ください。
GMOとくとくBB | 初期契約解除制度もしくは20日以内なら違約金なしでキャンセル可能 | ★★★★ |
---|---|---|
カシモWiMAX | 申込日から8日以内であれば初期契約解除が可能 | ★★★★ |
BIGLOBE | 契約から8日を経過するまでハガキなどの書面で契約の解除が可能 | ★★★ |
So-net | 初期契約解除に関する記載なし | ★★ |
UQ WiMAX | お客様が契約書面を受領した日のいずれか遅い日から起算して8日以内であればご契約のキャンセル手続きが可能 | ★★★ |
Broad WiMAX | 8日以内ならいつでもキャンセルが可能 さらに契約期間中、指定光回線なら契約解除料をBroadが負担 |
★★★★★ |
というわけで、キャンセル期間の長さで選ぶならGMOとくとくBBの20日が最長。
また「指定の光回線にお乗換えの際」という前提条件はありますが、契約中ならいつでも違約金を負担してくれるサービスに魅力を感じたらBroad WiMAX。(※自腹で違約金を払わなくていい特典は唯一Broad WiMAXだけです)
【対策3】思い切ってWiMAX→ソフトバンク回線の安い回線に変更する
これまでご紹介した【対策1】そして【対策2】は、最悪の場合、他のモバイル回線に乗換える「保険」という意味合いが強かったですが、【対策3】は最終手段・・・
「最初からWiMAX以外のwi-fiを選べばいいのでは!?」
という方法。
2024年12月現在、ダントツに爆速なWiMAX2+回線ではありますが、ペアガラスが原因で電波障害となってしまっては本末転倒。そこで他回線を利用したポケットWi-Fiに路線変更するという作戦。WiMAX2+回線は直進性が強く反射しやすいんです
そもそもWiMAX2+回線の電波帯は、超高速というメリットがある反面、
このように直進性が高く、ビル群や地下、山間部では電波の回り込みが弱いというデメリットもあるのです。つまり今回のペアガラス問題においても、勢いよく反射してしまうのです。
そこで回り込みやすいプラチナバンドを利用したソフトバンク回線のポケットWi-Fiを選ぶことで
ペアガラスの影響を受けにくくなる可能性も大いにあります。
たとえばソフトバンク回線を利用しつつお得な料金というネクストモバイルあたりを利用すれば、契約ギガ数によってはWiMAX以下の料金で利用可能です。
ネクストモバイルについては、【評判も上々!!】ネクストモバイルのクチコミ集めたら神モバイル回線ということが発覚したwで詳しく説明しているので、ペアガラスが心配な方はぜひご検討ください。
お手軽な料金で人気のNEXTmobileでしたが「端末在庫が確保できない」との理由で、なんと新規受付終了…。
そこで代替案を探した結果、2024年12月時点での最安値はGMOとくとくBBでした。
NEXTmobileご検討の方もぜひ、それ以上にお得なこちらをご利用ください♪
まとめ
以上、ペアガラス、Low-E (遮熱高断熱) ガラスが原因で
- WiMAXの電波が上手く受信できない方
- 自宅がペアガラスの方で、WiMAXが受信できるか不安なご検討中の方
の気になる疑問を、リアルな口コミをふまえ徹底解説してきました。
結論としては、電波障害が起こる可能性は高いため必ず本契約の前に実機で確認し、できれば解約可能期間のある会社から申し込む。
またTryWiMAXの結果、受信状態が怪しいならソフトバンク回線のポケットWi-Fiに路線変更という作戦もご提案しました。
それ以前にもエリア的な問題、周辺の建物とのバランスによっても受信状態は大きくかわります。申し込んでからガッカリしないよう事前にしっかりご確認の上、納得してからお申し込みください。