「モバイルルーターと置き型ルーターどっちが速いの?」
「モバイル端末より据置型ルーターの方が電波を受信しやすいの?」
通勤・通学に持ち運ぶ人ならモバイルルーター、自宅用ならホームルーターを選ぶのがWiMAXの常識です。しかしながら「同じ環境で使ったら正直どっちが速いの?」そんな素朴な疑問が生じた方も多いはず。アナタにかわって当ブログが話題の最新端末「W06」と人気の置くだけwi-fi「L01S」の速度比較実験を行ってみました。 |
W06&L01sの紹介と速度比較の目的や条件
まずは今回の主役、W06とL01sのスペックをわかりやすく一覧で比較してみたのでご覧ください。
【W06】 |
【L01s】 |
|
---|---|---|
製造元 | HUAWEI | HUAWEI |
サイズ | 約128×64×11.9mm | 約93×180×93mm |
重量 | 約125g | 約450g |
通信モード | WiMAX2+、au 4G LTE | WiMAX2+、au 4G LTE |
電源 | バッテリー駆動(3,000mAh) | 家庭用AC100V~240V |
通信速度 | 下り最大1.2Gbps (Wi-Fi接続時最大867Mbps) 上り最大75Mbps ※ハイスピードプラスエリアモードでUSBケーブル接続時の通信速度 |
下り最大440Mbps 上り最大30Mbps |
同時接続台数 | 最大16台(LANポートなし) | 最大42台(LANポート×2台、2.4GHz:20台、5GHz:20台) |
W06とL01sスペック上の3つの違い
大前提としてW06は外出に持ち運ぶためのwi-fiなのに対し、L01sは自宅専用のwi-fi。そもそも目的や用途が違うため以下の部分が大きく違ってきます。
カタログ上はW06の方が3倍ほど速い
L01sはwi-fi機器に沢山接続できLAN接続も可能
速度比較実験した場所・時間帯・測定アプリ
今回、W06とL01sの速度比較実験を行った条件は以下のとおりです。
測定場所 | 自宅1階(好条件)&自宅2階(悪条件) |
---|---|
測定時間帯 | 午前(10時)・お昼(13時)・夜間(21時) |
利用アプリ | スピードテストネット |
まずは自宅1Fの窓際(もっとも受信状態がよいであろう場所)で端末のすぐ脇という好条件で2回。さらに端末を1Fに置いたままで計測用のスマホだけを2Fの隅っこに移動して、自宅内のもっとも電波の届きにくい場所でも2回、計4回実測しました。
また時間帯は回線が空いているであろう午前10時頃、混雑するお昼休み時間帯の12~13時、またWiMAXがもっとも混み合うとされる21時の3回にわけて計測。測定アプリはこちら、
をダウンロードしてHUAWEIのP20liteというandroid端末で測定しました。
【速度比較実験その1】午前中の測定結果
「どっちの機種の方が速いの?」「やっぱり悪条件だと据置型が強いの?」 それではお待ちかね、さっそく午前中の測定結果から順番にみていきましょう! |
【W06】 |
【L01s】 |
|
---|---|---|
1階 | ||
2階 | ||
平均速度 | 下り速度 34.1Mbps 上り速度 9.2Mbps |
下り速度 32.2Mbps 上り速度 10.7Mbp |
「おお!!グングン記録が伸びました!!」
下りに関しては1階→2階で若干の速度低下がみられたものの、上り速度は双方ともほぼ変化しておりません!!
据置型のL01sのみならずモバイルルーターのW06もかなり高性能な内蔵アンテアを装備しているのでしょう。正直、この数字は驚きました。
【速度比較実験その2】お昼休み時間帯の測定結果
午前10時頃の実測ではほぼ互角だったW06とL01s、WiMAX回線が混雑しているお昼休み時間帯(12~13時)に測定した結果をご覧ください。
【W06】 |
【L01s】 |
|
---|---|---|
1階 | ||
2階 | ||
平均速度 | 下り速度 35.0Mbps 上り速度 7.8Mbps |
下り速度 26.3Mbps 上り速度 11.9Mbp |
「ん!? 予想に反して1階も2階もW06の方が上!?」
正直、悪条件の場所では大型アンテナ内蔵の据置型ルーター「L01s」の方がW06よりも断然に上だと予想していましたが、あっさり予想を裏切られました。
上り速度はL01sが上でしたが、下り速度はW06の方が10Mbpsほど速いという意外な結果となりました。
【速度比較実験その3】夜間の測定結果
では本日最後の実測、もっともWiMAX回線が混雑するであろう21時前後に測定してみた結果をご覧ください。
【W06】 |
【L01s】 |
|
---|---|---|
1階 | ||
2階 | ||
平均速度 | 下り速度 33.4Mbps 上り速度 8.4Mbps |
下り速度 29.7Mbps 上り速度 8.9Mbp |
「おおぉ!!どちらも速いけど微妙にW06が一歩リード!!」
13時頃の実測値では、L01sの通信速度がイマイチ上がらず夜間の実測が不安でしたが、1階と2階の平均値で30Mbps弱と大健闘でした。
またW06の1階の実測は本日、初の「40Mbps超え」をみせましたが、2階の実測にて若干の速度低下がみられたため、最終的にはL01sの平均速度と同じ程度となりました。
【総合評価】まさかのW06がホームルーター超え!?
では最後に、今回の速度比較実験の平均値を時間帯ごとにまとめて一覧で比較してみます。
【W06】 |
【L01s】 |
|
---|---|---|
午前 | 下り速度 34.1Mbps 上り速度 9.2Mbps |
下り速度 32.2Mbps 上り速度 10.7Mbp |
午後 | 下り速度 35.0Mbps 上り速度 7.8Mbps |
下り速度 26.3Mbps 上り速度 11.9Mbp |
夜間 | 下り速度 33.4Mbps 上り速度 8.4Mbps |
下り速度 29.7Mbps 上り速度 8.9Mbp |
3回の実測の平均速度 | 下り速度 33.2Mbps 上り速度 8.5Mbps |
下り速度 29.4Mbps 上り速度 10.5Mbps |
時間別に計測した3回の平均速度を比較すると、下り速度はW06が上、反対に上り速度は据置型ルーターのL01sが安定していました。
今回のL01sや後継モデルのL02は、たしかに自宅や事務所の専用wi-fiとしてはオススメです。しかし緊急時に屋外に持ち出すこともできません。
だったらW06を専用クレードルとセット購入し、普段は置くだけwi-fiとして、緊急時に持ち出してつかうという選択も普通にアリではないでしょうか。
【最安値!!】W06・L01sが最安値の申込先を比較調査
「端末は決まった…あとは最安値の会社から申込むのみ」という方。料金体系が複雑でがわかりづらいWiMAXプロバイダをぜんぶ集めて料金比較した結果、て最安値だった会社をお教えします! |
料金は安いが運営元が怪しい(微妙な)会社
知名度は高く安心だが料金が割高な会社
安くて安心の会社だが最新機種W06が選べない
残念ながらこういった会社も少なくありません。そこでW06やL01sを無料でゲットできる上、本当にお得といえる会社を絞り込んだところ、僅か4社のみが残りました。
WiMAX プロバイダ |
実質料金(3年総額) | キャンペーン内容 (申し込み時期) |
|
---|---|---|---|
受け取れた場合 | 受け取れない場合 | ||
123,160円 ※CBありで最安 |
158,160円 | 32,000円(変動あり) ※ただし手続きは11ヶ月後 |
|
131,626円 ※CB無しでは最安 |
3段階の月額割引 | ||
133,320円 | 一律の月額割引 | ||
129,310円 | 159,310円 | 30,000円 ※ただし手続きは12ヶ月後 |
またさらに厳しい目線で比較してみると本当に最安値のプロバイダは以下の2社に絞られました。
特典 | こんな方におすすめ | |
---|---|---|
未確定 (※貰えない人が6~7割) |
何が何でも最安値 1年後の手続きもOK |
|
確定 (月額割りなので自動的) |
安い+確実に特典が欲しい 万一の途中解約も自腹は嫌 |
というわけで結果をまとめます。
まとめ
以上、最新のWiMAXルーターのW06とソフトバンクエアーを超える最強置くだけwi-fiとして人気のL01sを好条件と悪条件、さらに回線の混雑状態にあわせて速度比較実験を行ってみました。
再度結論をまとめます。
という予想外の結末でした。ただし家族が沢山いる人やスマホやタブレット、ノートパソコンなど数多くのwi-fi機器を接続される方の場合、置くだけwi-fiの方がいい場合もあるのでご注意ください。
またW06本体のみではLAN接続できません。LAN接続にはLANポート装備の専用クレードルをセット購入する必要があることも忘れずに。
そういった部分が面倒ならL01sの後継モデル「L02」あたりが今のおすすめです。ということで目的や用途をハッキリさせた上で本記事を参考にピッタリの端末をご検討ください。以上です!